カソーどんとキツネ
挿絵:カソーどんとキツネが化けた侍
昔々、野津にカソ−どんという人がおりました。八代の彦一どんは、竜峰山の天狗(てんぐ)を騙(だま)したというが、カソ−どんは、宇土木原山の麓(ふもと)に住むキツネを化かしたという、大変知恵のある人だったそうな。カソ−どんは、庄屋さんの手伝いをしたり、お使いをしたりして生活をしていました。ある日、庄屋さんの使いで熊本まで行くことになりました。遠いところに日帰りの使いだから、朝早く支度をして出かけました。小川、松橋を通りすぎて、宇土の木原山の麓にさしかかった時、木の下の落葉が急に動きだしました。カソ−どんはそれを見て、「あはぁ、キツネが化けておるな」と思いながら知らぬふりをして歩いていると、立派なお侍さんに化けたキツネが後から近づいてきて話かけました
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